腎臓健診

健康診断の項目の一つに尿検査があります。
ほとんどの方が一度は受けたことのある尿検査、これまで尿蛋白(±)や(+)という結果が出たことはありませんか?
また、そのような結果であっても自覚症状や尿に血が混じることなどがないため、そのままにしていないでしょうか。
尿蛋白(±)という結果でも腎臓の機能が落ちている可能性があります。
2018年4月に日本腎臓学会と日本医師会より、かかりつけ医から腎臓専門医への紹介基準が発表されました。
当院ではクリニックではめずらしく、腎機能(BUN,Cr)、尿蛋白/クレアチニン換算値、尿中アルブミン値、Ca・リン、HbA1c(糖尿病の指標)を含めた検査結果を同日に説明が可能です。
当院では、ご自身の腎臓の状態をしっかりと確認していただけるよう、2018年5月より腎臓健診を開始しました。
この健診で異常が見つかった場合、当日より治療をお受けいただけます。
腎臓健診のプラン
健診名 | 腎臓健診① | 腎臓健診② | |||
料金 | 1,010円(税込) | 5,070円(税込) | |||
健診項目 | 尿検査 | 定性・一般・尿蛋白/Cr値 | 〇 | 〇 | |
血液検査 | 血液尿素窒素(BUN) 血清クレアチニン(Cr) | 〇 | 〇 | ||
血糖検査 | HbA1c | ||||
腎臓超音波検査 | 〇 |
慢性腎臓病の重症度分類
慢性腎臓病(CKD)は、日本では約1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)いると考えられており、新たな国民病の1つともいわれています。
腎臓健診によりご自身の腎臓の区分を把握することで、慢性腎臓病(CKD)への予防として役立ててもらえればと思います。
かかりつけ医から腎臓専門医・専門医療機関への紹介基準
原疾患 | 蛋白尿区分 | A1 | A2 | A3 | ||
糖尿病 | 尿アルプミン定量(mg/日) 尿アルプミン/Cr比(mg/gCr) | 正常 | 微量アルブミン尿 | 顕性アルブミン尿 | ||
30未満 | 30〜299 | 300以上 | ||||
高血圧 腎炎 多発性嚢胞腎 その他 | 尿蛋白定量(g/日) 尿蛋白/Cr比(g/gCr) | 正常(-) | 軽度蛋白尿(±) | 高度蛋白尿(+〜) | ||
0.15未満 | 0.15〜0.49 | 0.50以上 | ||||
GFR区分 (mL/分/1.73㎡) | G1 | 正常または高値 | ≧ 90 | 血尿+なら紹介、 蛋白尿のみならば 生活指導・診療継続 | 紹介 | |
G2 | 正常または軽度低下 | 60〜89 | 血尿+なら紹介、 蛋白尿のみならば 生活指導・診療継続 | 紹介 | ||
G3a | 軽度〜中等度低下 | 45〜59 | 40歳未満は紹介、 40歳以上は 生活指導・診療継続 | 紹介 | 紹介 | |
G3b | 中等度〜高度低下 | 30〜44 | 紹介 | 紹介 | 紹介 | |
G4 | 高度低下 | 15〜29 | 紹介 | 紹介 | 紹介 | |
G5 | 末期腎不全 | < 15 | 紹介 | 紹介 | 紹介 |
(作成:日本腎臓学会/監修:日本医師会)