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痛風の症状・治療

痛風は悪化した生活習慣によって引き起こされる私たちにとって身近な病気です。重症化してしまうと慢性痛風になってしまうこともあるため、放置せず早めに治療しましょう。湘南内科クリニック六本木院の腎臓内科が痛風の概要や症状についてお伝えします。

痛風とは

痛風とは

痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。正しい治療を受ければ全く健康な生活が送れます。しかし、放置すると激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったりする重大な病気でもあります。

痛風が起きる前に血液の尿酸値が高い状態が長く続きます。これを高尿酸血症と言います。
それを放置すると、ある日突然、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛みだします。痛みは激烈で、耐えがたいほどの痛みです。
発作的な症状なので痛風発作と呼びますが、これはたいていの場合、1週間から10日たつとしだいに治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。痛風発作は、炎症を抑える薬を服用すると比較的早く治る事が多いです。
ただし油断は禁物で、多くの場合1年以内にまた同じような発作がおこります。そして繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。このころになると、関節の痛みだけでなく、関節の周囲や身体のどこかに結節ができたり、腎臓が悪くなったり、尿路結石が出来たりする人が出てきます。最終的には重症の慢性痛風になる可能性も高いので放置するのは危険です。
また、血清尿酸値の高い人は心血管障害や脳血管障害の可能性が他の人より高い事がわかっています。
これを防ぐためには尿酸値以外の動脈硬化のリスク因子にも注意する必要があります。
痛風にかかるのは20歳以降の男性が多いです。血清尿酸値は遺伝と環境の両方が関係するので、患者さんに応じた治療が必要です。

痛風の原因

痛風発作の原因は尿酸という物質です。
普通の人の体内では一日約0.6gの尿酸が作られます。この尿酸の産出が多くなったり、排泄が低下すると尿酸は体内に蓄積し、痛風を起こします。
要するに、尿酸はプリン体の老廃物、つまり、廃棄物であって、プリン体の「ごみ処理」問題がうまくいかないと痛風になるわけです。何らかの原因で血液中の尿酸の濃度が上昇して飽和濃度を越えると、からだの中に蓄積してきます。溶けなくなった尿酸はナトリウムと塩(えん)を作り、結晶になります。尿酸の濃度が高い状態が続くと、この尿酸塩の結晶が関節の内面に沈着してきます。
痛風発作は、尿酸塩に対してからだの防御機構である白血球が反応し、攻撃する時に起こります。

尿酸塩が関節に溜まると痛風発作になりますが、他の臓器にも溜まります。
なかでも皮下にたまりやすく、皮膚の下に結節ができます(痛風結節)。痛風結節はまれには脊髄にたまり神経症状の原因になる事もあります。腎臓も尿酸が溜まりやすく、高尿酸血症や痛風の人は腎機能に注意が必要です。
さらに、痛風の患者さんでは心血管障害や、脳血管障害などの生命を脅かす生活習慣病を合併する割合も高いのです。痛風発作の激痛は「尿酸が体に溜まっているよ、治療が必要だよ」という神様の警告と考えるべきでしょう。

  • 痛風はなぜ男性に多いのか?

    痛風は圧倒的に男性に多い病気です。男女差のはっきりした病気も少ないのですが、理由もはっきりしています。痛風の原因である尿酸の血液中濃度(血清尿酸値)が女性では男性より低いからです。
    これは女性ホルモンに腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがあるからで、閉経後に女性ホルモンの分泌が減ると尿酸値は少し上昇します。腎臓から尿酸を出し入れする蛋白質(トランスポーターと呼ばれます)の発現に女性ホルモンが影響していると報告されています。
    従って、女性でも女性ホルモンが低下すると、この影響は小さくなります。つまり50歳を越えると男女の尿酸値の差は小さくなります。

    痛風発作は血清尿酸値が7.0mg/dLを越える状態が数年間以上は続かないと起こりません。この7.0mg/dLになるのに平均的な男性では尿酸値が1.5mg/dL上昇すると到達してしまいますが、女性では3.0mg/dL上昇しないと到達しませんので女性はなかなか高尿酸血症にならず痛風にもなりにくいのです。
    しかし、女性が全く痛風にならないかと言うと、そうではありませんので注意が必要です。

痛風の診断

自己判断で痛風と診断するのは危険です。
確実な痛風の診断は、痛風の発作中の関節の中に尿酸の結晶があることを証明することです。これで診断は確定します。ただし痛風の症状は特徴的なので、症状や通常の検査結果で十分に診断が可能です。

医師が使う痛風の診断基準は、次のようなものです。

  • 症状が出てから1日以内にピ-クに達する
  • 以前にも同じような症状があった
  • 一度にひとつの関節だけに症状がある
  • 関節の部位が赤くなる
  • 関節が腫れている
  • 足の親ゆびの付け根の関節に激痛、腫れがある
  • 片足の親ゆびの付け根の関節に炎症がある
  • 片足の足首の周りの関節に炎症がある
  • 血液検査で尿酸値が高い

ただし、次に項目に挙げた似たような病気もあるので注意が必要です。

痛風と似た病気

鑑別診断(痛風と間違えやすいものを紹介します)

  • 1)外反母趾

    これは足の親ゆびの付け根の関節から先の骨が外側に曲がっている状態で、親ゆびの付け根が内側に突出します。
    この変形だけでも少し痛みますが、炎症を起こすとひどく痛むこともあります。特に、この付近の袋状の組織(滑液胞)が炎症を起こすと赤くはれ、激しく痛んで痛風発作と似た状態になります。
  • 2)変形性関節症

    加齢に伴う骨、軟骨の変性です。歩き始めなどに痛みが出ますが、足のゆびなどが冒される事は多くありません。
    膝や股関節はしばしばこの病気で冒され、膝ははれて痛風発作と似ている事があります。
  • 3)蜂窩織炎(ほうかしきえん)

    皮下組織に細菌が感染して、皮膚や皮下組織が腫れ上がる病気です。危険な状態なのでできるだけ早く医療機関に行く必要があります。
  • 4)変形性腰椎症による足の痛みやしびれ)

    足の症状があり痛風を疑って受診する患者さんにときどき、腰椎の変形に伴う足の症状が見られます。
    これは、腰の骨の変形により神経が圧迫され、その神経が足の感覚を感じるため足の症状と感じられるためです。
  • 5)偽痛風)

    ピロリン酸カルシウムという結晶が関節炎を起こす病気です。
    高齢者の膝関節や足首の関節に多くみられますが、男性も女性も同様に起こります。レントゲン写真をとると関節の中に石灰化が見られます。
  • 6)関節リウマチ)

    たくさんの関節が慢性的に痛み、しだいに関節が変形して日常生活が不自由になるつらい病気です。女性に多く、痛風とは対照的です。痛風の痛みが急性的なのに比較して、痛みは慢性的であることが多いです。
    最近では良い薬が出て、普通と変わらない日常生活が送れるようになりました。
  • 7)回帰性リウマチ)

    関節が急に腫れて痛む原因不明の病気です。男性にも女性にも起きます。痛風より症状は軽く、2、3日で治りますが、繰り返します。
    関節の変形はおこさず、血清尿酸値は正常の事が多いですが、たまたま血清尿酸値が高いと医師でも痛風発作と間違える事があります。
  • 8)溶血性連鎖球菌感染による壊死性筋膜炎)

    俗称「ヒト喰いバクテリア」とも呼ばれるおそろしい病気です。
    溶血性連鎖球菌とよばれる菌が皮膚の下の筋膜に感染し、急速に組織を破壊します。痛風発作よりも症状は激しく、関節だけではなくどこでも冒し、急速に痛み、腫れ、発赤、局所の熱が広がります。すぐに医療機関を受診してください。

痛風の症状

痛風の特徴的な症状は、足の親指の付け根部に生じる激しい痛みと腫れです。この痛みはしばしば「耐え難い」と形容されます。この症状は「痛風発作」と呼ばれ、多くの場合1周間~10日程度で収束し、以降徐々になくなっていきます。

ただし、放置すると1年以内にさらに強力で間隔の短い発作が再発するようになります。この状態になると、腫れがさらに広範囲にわたって広がることも珍しくありません。また、腎機能の悪化や尿路結石など、ほかの器官にも悪影響が現れ始めます。

痛風の合併症

痛風は尿酸が体の中にたまり、結晶を作ることにより色々な障害が起きる病気であることは説明をしてきました。 結晶により関節炎が起き、関節の周りや皮膚の下に結節が出来(痛風結節)、腎臓にたまった結晶により腎臓が悪くなり(痛風腎、慢性腎臓病)、尿路結石ができます。

従って、痛風結節、痛風腎、慢性腎臓病、尿路結石は痛風の合併症といえます。しかし、これらは尿酸の結晶という、痛風発作と同じ原因によって起きるので、痛風と言う病気そのものの障害であって合併症に分類されない事もあります。

尿酸の結晶が原因とは言えない合併症もあります。例えば、心血管障害(狭心症や心筋梗塞)や脳血管障害(脳出血や脳梗塞)は痛風に置きやすい合併症です。痛風でない人にもこれらの病気は起きますが、研究により痛風患者ほど、また尿酸値が高いほど起きやすい事がわかっています。

更に、肥満、高血圧、高脂血症(LDLコレステロールや中性脂肪が高い)の人も痛風患者や尿酸が高い人に多い事もわかっています。尿路結石や慢性腎臓病なども直接尿酸が関係していない場合もあり、その場合も痛風患者や尿酸が高い人に多い事もわかっています。

以上のように痛風や尿酸が高い人に肥満、高血圧、高脂血症、心血管障害、脳血管障害、尿路結石、慢性腎臓病が多い事がわかっており、これらはすべて痛風の合併症と言えます。

尿酸の正常値は?

痛風とは

健康診断、人間ドック、住民検診などの検査を受けると、検査結果の報告が来ます。痛風の原因である尿酸の血液中の濃度は、「尿酸値」や「血清尿酸値」と記入されています。男女ともにこの値が7.0mg/dLまでは基準値内です。これを超えると異常で、高尿酸血症と呼ばれます。

よく検査結果の報告用紙には正常値とか基準値などが書かれていて、血清尿酸値の場合、男性で3.8~7.5mg/dL、女性で2.4~5.8mg/dLと記載されていることもありますが、これは参考程度に留めておいて結構です。尿酸の基準値を7mg/d以下に置く理由は、血漿中の尿酸の溶解度を基準にしたものです。通常の条件では、血漿の中で尿酸は7mg/dLまでは溶けます。しかし、これを超えると結晶になる傾向があります。

尚、血清尿酸値が低い場合もあり、2mg/dL, 1.5mg/dLあるいは1.0mg/dL以下(公式の基準は無い)を低尿酸血症と呼びます。低尿酸血症の人の一部には運動後の腎障害や尿路結石が起こることがあります。

尿酸値を上昇させる要因

血清尿酸値を上昇させる要因は遺伝的要因と環境要因に分けられます。最近の研究により、そのどちらの要因も詳細にわかってきました。
尿酸に関係する遺伝子は、希で影響が強い遺伝子と、頻度が高く影響が弱い遺伝子に分けられます。専門的なことが多いのでここでは割愛をします。
ほとんどの方が環境因子に関係しているので、詳しく述べていきます。

  • 1)食生活の問題

    食生活の問題食事内容は尿酸値に影響します。長期の調査によると、肉食は痛風を増やし、海産物も痛風を少し増やします。野菜は痛風を減らし、乳製品も減らすと考えられています。 しかし、あまりにも極端な食事管理では長続きしませんし、かえって他の病気を招きます。野菜の多い食事を心がける程度で結構だと思います。それより、痛風の患者さんの60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなります。また肥満は痛風の人に多い合併症の大敵です。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。
  • 2)飲酒の問題

    アルコール飲料を飲むと尿酸値は一時的に上がります。
    アルコールが体内で分解される時に尿酸が作られること、その際にできる乳酸が体内に尿酸を蓄積すること、一部のアルコール飲料には尿酸の元になるプリン体が多く含まれていることなどがその主な原因です。
    アルコールが代謝されるときに尿酸値が上がるので、どんな種類のお酒でも尿酸値や痛風にはよくないわけですが、尿酸の素になるプリン体を含む量は種類によってかなり違います。

    プリン体は、ビールに最も多く含まれ、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒はあまり含まれていません。長期にわたる研究では、ビールが痛風を増やし、蒸留酒も少し増やします。これに比較してワインは少し減らすと言う結果がでています。日本では長期の調査が無いので、残念ながら日本酒についてはわかりませんが、焼酎はおそらく蒸留酒と考えてよいでしょう。
    低プリンビールなどはプリン体が少ないのでビールより痛風に悪くないと考えられますが、長期的な影響は研究されていません。

    ただ、ビールが大好きな人が完全にビールをやめるのも難しいと思われるので、これまで述べた知識を頭に入れて、柔軟に対処すれば良いと思います。
    しかし、あまりにも極端な食事管理では長続きしませんし、かえって他の病気を招きます。野菜の多い食事を心がける程度で結構だと思います。それより、痛風の患者さんの60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなります。
    また肥満は痛風の人に多い合併症の大敵です。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。
  • 3)ストレスや、行動パターン

    ストレスは尿酸値を上昇させるようです。運動もやり方次第では尿酸値を上げ、特に激しい運動は尿酸値を一時的に上昇させます。発汗や下痢で脱水状態になったときも血清尿酸値は上昇します。ストレスはうまく発散させるようにしましょう。 しかし、あまりにも極端な食事管理では長続きしませんし、かえって他の病気を招きます。野菜の多い食事を心がける程度で結構だと思います。それより、痛風の患者さんの60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなります。また肥満は痛風の人に多い合併症の大敵です。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。
  • 4)他の病気の影響

    腎機能が低下したり、血液の病気があったりすると尿酸値が上がることがあります。悪性腫瘍が原因で高尿酸血症になることもありますので注意が必要です。 しかし、あまりにも極端な食事管理では長続きしませんし、かえって他の病気を招きます。野菜の多い食事を心がける程度で結構だと思います。それより、痛風の患者さんの60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなります。また肥満は痛風の人に多い合併症の大敵です。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。
  • 5)薬剤の影響

    薬剤の中には、尿酸値を上昇させるものがあります。 しかし、あまりにも極端な食事管理では長続きしませんし、かえって他の病気を招きます。野菜の多い食事を心がける程度で結構だと思います。それより、痛風の患者さんの60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなります。また肥満は痛風の人に多い合併症の大敵です。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。

    ・サイアザイド系降圧利尿薬(フルイトランなど)
    ・ループ利尿薬(ラシックスなど)
    ・喘息の治療薬のテオフィリン(テオドールなど)
    ・結核治療薬のピラジナマイド(ピラジナミドなど)
    ・少量のアスピリン(小児用バファリンなど)

    その他、薬剤ではありませんが健康食品といわれるものの中に、核酸成分を大量に含むものを毎日食べ続けて尿酸値が高くなることがあります

日常注意するポイントは?

尿酸値を下げるためには次のような点で日常生活の注意をしてください。

  • 1)肥満を解消すること

    総カロリーを制限する、偏食を避け、多品目を少量づつ、ゆっくり噛んで、食べることが大切です。
  • 2)アルコール飲料を控えること

    一気のみしない、たくさん飲まない、休肝日を設ける、ビールばかりにしないことを気を付けましょう。
  • 3)積極的に水分を摂取すること

    季節を問わず尿が一日2リットル以上になるようにすることが理想ですが、少なくとも毎日2リットル以上の水分をとることを心がけましょう。
  • 4)軽い運動を行うこと

    ウォ-キングなどの有酸素運動は尿酸値を上げず、痛風の人に多い高血圧などの合併症にも有効です。
  • 5)精神的ストレスをうまく緩和すること

    のんびりゆっくり型のストレス対策が必要です。

痛風の治療法

痛風の治療では生活習慣の改善が中心的に行われます。痛みや腫れを軽減する目的で治療薬が使われるケースもあります。治療内容について具体的にご紹介しましょう。

痛風発作の応急処置

  • 患部を高い位置に保つこと。(例えば、机の上に足を上げる)。
  • 患部を冷やすこと。
  • 発作の起こった関節を安静にすること。※マッサ-ジなどもってのほか。
  • 禁酒
  • 出来るだけ早く医師に受診すること。

※バファリンなどのアセチルサリチル酸(アスピリン)はたくさん飲むと発作がひどくなりますので使わないほうが良いでしょう。

痛風発作対策

代表的な治療法を紹介します。

  • 1)非ステロイド系抗炎症薬

    痛みどめ、炎症止めなどとも呼ばれる一般的な薬です。
    ロキソプロフェン、ジクロフェナクナトリウム、ナプロキセン、プラノプロフェン、インドメタシンなどたくさんの種類があります。短期間に上限量を服用すると良く効きます。ただし、腎臓の機能が低下している人や胃潰瘍で治療中の人などは使えませんので要注意です。医師の注意を良く守りましょう。
  • 2)コルヒチン

    痛風発作の予兆期や、発作のごく初期であればコルヒチンは有効ですので一錠服用します。
    発作が本格的になるとたくさんコルヒチンを飲まないと効きませんし、たくさん飲むと副作用が心配ですから、発作がひどくなればコルヒチンは飲まないほうがよいとされています。
  • 3)副腎皮質ステロイド薬

    強力に炎症を抑える作用があり、よく効きます。
    内服もありますが静脈注射用のステロイド薬は特に良く効きます。ただし、この薬が必要なのは重症例だけで、一般の痛風発作にはまず必要ありません。

尿酸を下げる薬にはどんなものがあるか?

血清尿酸値を下げる薬を総称して尿酸降下薬と呼びます。尿酸降下薬には、尿酸産生抑制薬と尿酸排泄促進薬があります。

  • 尿酸産生抑制薬

    ・アロプリノール(商品名ザイロリック、アロシト-ルなど)
    ・フェブキソスタット(商品名フェブリク)
  • 尿酸排泄促進薬

    ・ベンズブロマロン(商品名ユリノ-ムなど)
    ・プロベネシド(商品名ベネシット錠など)
    が代表的です。

アルコール飲料のプリン体含有量

アルコール飲料のプリン体含有量

どの食品にどのくらいのプリン体が含まれているのかは、ほとんどの方がご存知ないかと思います。
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』には『生活指導』の中に食事療法、特に『1日400mgを目安にしたプリン体の摂取制限』が示されています。

食事から摂取されるプリン体は体内で最終的に尿酸に代謝されて尿酸プールを増大させます。そのため、肉や魚介類をたくさん食べると痛風になりやすいことが知られています。また、アルコール飲料では、含まれるプリン体量はあまり多くはありませんが、アルコールの作用が加わって尿酸値が上昇します。お酒を毎日飲む人は痛風の危険度が2倍で、特にビールを飲む人の危険度が高いと報告されています。

プリン体とはプリン骨格を持つ物質の総称で、プリン塩基、プリンヌクレオシド、ATP などのプリンヌクレオチド、さらに核酸に含まれます。食品中では旨味の成分であり、核酸中に多く含まれます。そのため、細胞数の多いもの、細胞分裂の盛んな組織にプリン体が多くなっています。

下記にアルコール飲料中のプリン体含量を示しました。
蒸留酒にはプリン体はあまり含まれず、醸造酒の方が多いです。
特に、地ビール、紹興酒には10mg/100mL以上のプリン体が含まれます。
実際量に換算すると、通常のビールには1缶あたり12~25mg/350mL、大瓶1本あたり21~44mg/630mL、地ビールには1本当り19~55mg/330mL、紹興酒には1合当たり21mg/180mLのプリン体が含まれることになります。
量的には多くないにもかかわらず、ビールを1缶毎日飲む人では6年間に血清尿酸値が0.5~1.0mg/dL上昇すると報告されています。

発泡酒のプリン体含有量

低プリンビールは本当にプリン体が少ないのでしょうか

比較表はこちら

下記に食品中のプリン体含量を示しました。『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』では、食品はそのプリン体含有量に応じて、

300mg以上
極めて多い
200~300mg
多い
50~100mg
少ない
50mg以下
極めて少ない
と分類されています。

プリン体を多く含む食品は、 レバー類(210~320mg/100g)、白子(300mg/100g)、一部の魚介類 エビ、イワシ、カツオ(210~270mg/100g)が上げられます。乾燥品である干椎茸や魚の干物は水分量が減っているため相対的に高い数字になるので、原材料と比較すると良いでしょう。近年、健康食品ブームですが、その中に多量のプリン体を含む(400~21500mg/100g)ものがあります。他の食品と合わせて100g換算にした為多くなっていますが、1日量に換算しても64~215mgが含まれます。これは1日の目安である400mgの半量にあたります。これらの健康食品の服用には注意が必要です。

プリン体は美味しいものに多く含まれます。プリン体だけを減らすのは難しいので、食事量を全体的に減らして、その中に美味しいものを少し入れると良いでしょう。プリン体を制限しすぎて栄養失調になった例もありますので、あまり制限せず『食べ過ぎ・飲み過ぎを避け、美味しいものを適量食べて、適度な運動をし、ストレスを減らす』生活が奨められます。

食品・飲料中のプリン体含有量

アルコール飲料中のプリン体含量(mg/100mL)
アルコール飲料含量(mg/100mL)含量(mg/100mL)
蒸留酒 焼酎25%0.0発泡酒S社SH3.0
ウイスキー0.0S社MD2.8
ブランデー0.0S社B3.3
醸造酒 日本酒0.0K社T3.8
ビールテイスト飲料T社B1.3K社T(G)3.9
低アルコールビールR社C6.1K社T(生)3.6
H社H13.0K社T(プリン体カット)0.1
S社FB2.8地ビールO社E12.1
H社K6.5O社V6.8
紹興酒11.6O社P10.5
ビールS社5.1U社S16.0
E社6.9U社V9.7
K社4.4U社P12.3
K社 MK5.2U社A14.0
K社 IS6.8M社B16.6
A社 SD3.3M社S11.4
S社 M5.3M社P14.1
発泡酒のプリン体含有量(mg/100mL)

低プリンビールは本当にプリン体が少ないか?

通常の発泡酒と低プリン発泡酒のプリン体含量(n=3)単位(μmol/L)

発泡酒低プリン発泡酒
アデノシン30.9±1.00.3±0.1
デオキシアデノシン5.5±0.5検出せず
グアノシン162.6±4.112.1±1.8
デオキシグアノシン検出せず検出せず
イノシン9.6±1.5検出せず
デオキシイノシン検出せず検出せず
キサンチン32.5±1.10.8±0.1
ヒポキサンチン1.4±0.1検出せず
アデニン2.5±0.2検出せず
グアニン30.9±1.0検出せず
尿酸検出せず検出せず
食品のプリン体含有量(mg/100mL)

穀類 (mg/100g)

食品名総プリン体総プリン体
玄米37.4そば粉75.9
白米25.9小麦粉薄力粉15.7
胚芽米34.5中力粉25.8
大麦44.3強力粉25.8
豆類 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
乾燥大豆172.5豆乳22.0
乾燥小豆77.6おから48.6
ピーナッツ49.1枝豆47.9
そら豆35.5納豆113.9
豆腐(冷奴)31.1アーモンド31.4
湯豆腐21.9
野菜など (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
カリフラワー57.2たけのこ上部63.3
ほうれん草51.4下部30.8
171.8おくら39.5
小松菜10.6長ネギ41.4
39.0ピーマン69.2
ブロッコリー70.0なす50.7
ブロッコリー スプラウト129.6ズッキーニ13.1
もやし35.0にがうり9.9
豆もやし57.3みょうが7.8
アスパラガス上部55.3にんにく17.0
下部10.2生姜2.3
卵 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
鶏卵0うずら卵0
乳製品 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
牛乳0チーズ5.7
きのこ類 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
なめこ28.5ブナピー30.8
えのきだけ49.4エリンギ13.4
マッシュルーム49.5生椎茸20.8
舞茸98.5干し椎茸379.5
ブナシメジ20.8
海藻類 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
わかめ262.4ひじき132.8
もずく15.4乾燥昆布46.4
調味料 (mg/100g)

食品名総プリン体総プリン体
味噌赤味噌63.5粉末スープコンソメ179.8
白味噌48.8ポタージュ37.6
醤油45.2だしの素684.8
みりん1.2お吸い物の素233.4
ナンプラー 魚醤93.1米ぬか100.2
オイスターソース134.4かつお節493.3
はちみつ0.9ニボシ746.1
から揚粉68.7
おつまみなど (mg/100g)

食品名総プリン体総プリン体
柿の種14.1豚骨ラーメンスープ32.7
生ハム138.3321.6
さきいか94.4
肉類 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
豚肉81.4牛肉肩バラ77.4
肩バラ90.8肩ロース90.2
肩ロース95.1リブロース74.2
バラ75.8ヒレ98.4
ヒレ119.7モモ110.8
ロース90.9スネ106.4
レバー284.8レバー219.8
タン104タン90.4
心臓119.2心臓185.0
鶏肉手羽137.5ボンレスハム74.2
ささみ153.9プレスハム64.4
モモ122.9ウインナー45.5
119.7フランクフルト49.8
レバー312.2ベーコン61.8
砂肝142.9サラミ120.4
羊肉マトン96.2コンビーフ47.0
ラム93.5レバーペースト80.0
鯨肉赤身111.3
尾のみ87.6
魚介類 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
サンマ154.9カマス147.9
アジ165.3メバル124.2
カツオ211.4アユ133.1
サバ122.1明太子159.3
ニシン139.6コイ103.2
サワラ139.3タラコ120.7
ニジマス180.9ハタハタ98.5
トビウオ154.6キス143.9
ヒラメ133.4ワカサギ94.8
イワシ210.4どじょう136.0
イサキ149.3とびこ67.8
マダイ128.9カズノコ21.9
ブリ120.8キャビア94.7
スズキ119.5スジコ15.7
アマダイ119.4干物サンマ208.8
サケ119.3イワシ305.7
マグロ157.4アジ245.8
ウナギ92.1缶詰ツナ116.9
カレイ113.0サーモン132.9
アイナメ129.1
貝・軟体等 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
スルメイカ186.8ズワイガニ136.4
ヤリイカ160.5タラバガニ99.6
タコ137.3アサリ145.5
車エビ195.3牡蠣184.5
大正エビ273.2ハマグリ104.5
芝エビ144.2
魚類加工品 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
つみれ67.6ナルト32.4
焼きちくわ47.7魚肉ソーセージ22.6
笹かまぼこ47.8さつま揚げ21.4
板かまぼこ26.4
酒の肴 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
カニミソ152.2ホタテ76.5
ボタンエビ53.4タコワタ79.8
ボタンエビ 卵162.5イカワタ59.6
ウニ137.3アンキモ 生104.3
イクラ3.7酒蒸し399.2
健康食品 (mg/100g)
食品名総プリン体総プリン体
青汁粉末ケール40.2クロレラ3182.7
大麦若葉88.5スピルリナ1076.8
DNA/RNA21493.6ローヤルゼリー403.4
核酸ジュース8.3大豆イソフラボン6.9
ビール酵母2995.7グルコサミン11.8

参考:(財)痛風研究会 http://www.tufu.or.jp/「痛風予防のA・B・C」金子希代子著 薬事日報社

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